リュウグウはどのような小惑星なのか?
リュウグウは地球に接近する軌道をもつ近地球型小惑星の1つで、地球からの望遠鏡を用いた観測により、大きさは約900 m(S型小惑星であるイトカワははやぶさ初号機により長径約535 m)と推定されていますが、表面にどのような地形が存在するのか、またどのような物質が存在するのかはまだわかっていません。しかしながらリュウグウは太陽光をその表面で反射するため、その反射光の波長ごとの光の強さ(スペクトル)の特徴から、反射率が極めて低く(およそ5%ほど)暗い天体であることがわかっています。また、この光学特性は地球に落下する隕石のうち炭素質コンドライトとよく似ています。こうした特徴を持つリュウグウはC型小惑星に分類され、有機物や水の存在が期待されています。
パラメータ | 値 |
直径
(推定) |
1.05×0.86×0.86 km |
アルベド | 0.047 |
公転周期 | 1.3年(474日) |
自転周期 | 7.625時間 |
軌道半径 | 0.96—1.42 AU |
絶対等級 | 19.2 |
重力加速度 | 0.13
(地球の約1/75) |