極域に突き出た岩塊


協定世界時6月19日23時5分(左図)と23時30分(右図)に、リュウグウまで距離約100 ㎞の地点からONC-Tで撮像した2枚。

自転周期が約7.6時間であるため、2枚の撮像時刻の間にリュウグウは約20度自転している。
この画像から、少なくとも自転軸沿いの両極付近には、天体から大きくはみ出るサイズのボルダーが確認できた。
画像上側(南極域)のボルダーはひときわ大きく、横幅がおよそ12ピクセル分なので幅約120メートルに相当する。
画像下半分(北半球)にもそれより一回り小さいボルダーが2~3個あるように見える。
小惑星イトカワ(長軸径535 m)の最大ボルダー”ヨシノダイ”が約50メートル、小惑星エロス(長軸径34.4 ㎞)の最大ボルダーが約130メートルであった。
クレーターの数密度(単位面積当たりの数)と同様に、ボルダーの数密度も大きいものから小さいものまで全て足し合わせた累積数密度が、直径のべき乗に比例することが経験的に知られている。
クレーターやボルダーのサイズや空間密度などの統計量を調べることで、リュウグウが経験した天体衝突の歴史の一端がわかるかもしれない。

画像提供:
はやぶさ2 ONCチーム(JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

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