高度約1 ㎞から撮像したリュウグウ表面

ONC-Tによって撮像されたリュウグウ表面の2018年8月7日現在での最高解像度画像(空間解像度は1画素あたり約10 cm)。それぞれ約1250 m(左)、約1000 m(右)の距離から撮像された。撮像時刻は協定世界時で2018年8月7日の22時37分頃(左)、22時57分頃(右)。

これまでに撮像されたC型小惑星表面の画像として最も解像度の高かったものは、 小惑星探査機ニア・シューメーカーが小惑星マチルドにフライバイ観測した際に距離約1200 ㎞の地点から撮像した、1画素あたり約100―200 mの画像であった(下の画像)。

画像提供:NASA/JPL/JHUAPL

しかし、今回はやぶさ2探査機が撮像したリュウグウの高解像度画像は、約10 cm/pixelという過去の画像よりも3桁も解像度の高いC型小惑星表面の画像である。
この画像から、表面がボルダーと呼ばれる岩塊で覆われているだけでなく、ボルダー同士の間には細かい砂粒でできたレゴリスが分布する様子が確認できる。

はやぶさ2探査機は今年の9-10月に小惑星リュウグウ表面にタッチダウンする予定である。その際には、広角カメラONC-W1とONC-W2を用いて最高で約1 mm/pixelという高解像度の画像を撮像する予定である。
さらに、はやぶさ2探査機本体からリュウグウ表面に向かって投下される小型着陸機MASCOTは、広角カメラを用いて距離15 ㎝から空間分解能0.15 mm/pixelの高解像度画像を撮像する。
こうした高解像度画像はリュウグウ表面の様々な地形がどのようにして形成されたのか、どのような物質からなるのか、そしてより広域的なスケールの地質学的特徴とどのように関連するのかを理解する手助けになると期待される。

画像提供:
はやぶさ2 ONCチーム(JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

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