探査機から小惑星を撮像した史上最高解像度の画像

2回目のタッチダウンリハーサル(TD1-R1-A)時に撮影されたリュウグウの表面。
(左)協定世界時2018年10月15日13:39に高度約49 mから広角カメラONC-W1によって撮影された。黄色い枠は右図の領域に対応する。
(右)高度約42 mから望遠カメラ(ONC-T)によって撮影されたリュウグウの表面。撮像時刻は協定世界時2018年10月15日13:40。

2019年のはやぶさ2本体のタッチダウンに向けて2018年10月14日から16日に、2回目のタッチダウンリハーサルが行われた。
最もリュウグウに接近したときの距離は22.3mで、 この直前に望遠カメラと広角カメラでリュウグウの表面が撮影された。
今回得られた画像の解像度は、約4.6 mm/pixelで小惑星イトカワの最高解像度画像、6 mm/pixelを超えて、探査機本体から小惑星を撮影した画像で最も解像度が高いものになる。

右の高解像度の画像を見ると、リュウグウ表面にあるボルダー(岩塊)の産状がよくわかる。ボルダーの大きさは1メートル未満のものが多く、数㎝大の小さいボルダーが大きいボルダー同士の間にぎっしり詰まっている様子がわかる。さらに小さいボルダーのいくつかは周りのボルダーよりも明るいこともわかる。形状は角ばっているものや丸みをおびたもの、細長いものなど様々なものがある。

(左)小惑星イトカワの最高解像度の画像。解像度は6 mm/pixel。画像提供:JAXA
(右)小惑星エロスの最高解像度の画像。解像度は1.1 cm/pixel。画像提供:NASA/JPL/JHUAPL

イトカワやエロスの最高解像度の画像を見てみると、大きなボルダーが多い場所と細粒のボルダーが多い場所の両方が見える。一方で、今回のリュウグウの画像にはイトカワやエロスに見られたようなボルダーの粒子サイズがふるい分けられた様子ははっきりとはしていないようだ。

こうした観測をもとに詳細な画像解析や実験、物理モデルを構築していくことで小惑星の新しい進化像が明らかになっていくと考えられる。

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