タッチダウンがもたらした表面変化

(左)タッチダウン前に作成されたタッチダウン予定地点周辺のモザイク画像。
(右)タッチダウン直後の小惑星リュウグウの表面。広角カメラONC-W1により高度約25メートル(推定)地点から撮像された。画像中央のやや暗い放射状に広がる場所がタッチダウン地点。その左上に黒く見えるのが探査機本体の影。暗くぼやけて見えるのはカメラに向かって上昇してくる砂礫がピンボケした様子。

日本時間2月22日7:30頃(協定世界時2月21日22:30頃)、はやぶさ2探査機はリュウグウ表面から物質を採取(サンプリング)するため第1回目のタッチダウン を行った。
サンプリング運用では、探査機が本体下部の筒状の装置(サンプラホーン)をリュウグウの表面に接地させ、ホーン内で表面に向けて弾丸を打ち込むことで、表面物質をまき上げた。表面から放出された物質が本体側の試料格納室に入ったと期待される。
続けて、天体表面から離脱するため探査機はリュウグウ表面に向けてエンジンを噴射した(燃料のヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素を混合させ自己着火させ上向きの推力を得た)。こうしたタッチダウンに伴う一連の運用はタッチダウンの前後でリュウグウの表面の見かけを大きく変化させた。

最も目を引くのは、タッチダウン地点に生じた明るさの変化で、周囲と比べて明らかに暗くなっており、こうした場所はタッチダウン前の画像には見当たらない。
この変化が化学燃料や弾丸による人工的な物質の表面汚染の影響だけで説明できないとすると、リュウグウの表面と地下では物質の状態(明るさや組成など)が異なる可能性がある。
2019年4月に実施予定の衝突装置(SCI)を用いた人工クレーターの生成によって、こうした謎にもなんらかの答えがでると期待される。

画像提供:
はやぶさ2 ONCチーム(JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

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